山梨大学医学域へのご支援・ご寄附について
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2018/11/16(金)
肥満は糖尿病、脂肪肝、コレステロール異常といった複数の生活習慣病の原因になります。
私たち山梨大学医学部内科学講座第3教室(糖尿病・内分泌内科、腎臓内科)は、肝臓に存在する「プロスタシン」と呼ばれるタンパク質の量を増やすことにより、肥満マウスの脂肪肝、糖尿病、コレステロール異常といった複数の生活習慣病の治療につながることを明らかにしました。
私たちは、肝臓のプロスタシンに注目して、複数の生活習慣病を“一網打尽”にする全く新しい治療法の開発を目指しています。
近年、わが国においても肥満人口が急激に増加しています。肥満は糖尿病、脂肪肝、コレステロール異常といった複数の生活習慣病の成り立ちに関わっており、これらは全身の血管をボロボロにし、脳卒中や心筋梗塞といった時に生命を脅かす病気の原因になることがあります。
食生活や運動習慣の改善などにより、肥満を解消することは生活習慣病の根本的な治療に繋がります。しかし、ダイエットは常に簡単とは限らないため、複数の生活習慣病を治療しうる効率的なお薬による治療法が求められています。
(上図)私たちの目指す研究 |
私たち山梨大学医学部内科学講座第3教室(糖尿病・内分泌内科、腎臓内科)は、肝臓に存在する「プロスタシン」と呼ばれるタンパク質の量を増やすことにより、脂肪の多いエサを食べて太ったマウスの糖尿病、脂肪肝、コレステロール異常といった複数の生活習慣病をまとめて治療することができる可能性を明らかにしました。
興味深いことに、肝臓のプロスタシンは、一部が切り離されて血液中にも存在しており、肝臓のみならず全身の隅々に作用して生活習慣病の予防や治療に関わっている可能性を見出しています。
私たちは、お薬により肝臓のプロスタシンを増やしたり、プロスタシンそのものをお薬として使用することにより、複数の生活習慣病を“一網打尽”にできる全く新しい治療法になる可能性があると考えています。
最終的には、人間の生活習慣病の治療に役立てることを目指し、日夜全力で研究を進めています。
【代表研究者】
内科学第3教室(糖尿病・内分泌内科、腎臓内科)
講師 土屋 恭一郎
E-mail:tsuchiyak@yamanashi.ac.jp
詳しくは内科学講座第3教室のホームページをご覧ください。内科学講座第3教室のホームページ
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