山梨大学医学域へのご支援・ご寄附について

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ヴァンフォーレ甲府からの応援文

 

 

 プロヴィンチアとは、イタリア語で「地方都市」を意味します。古代ローマ帝国では、イタリア本土の外に獲得した領土には、ある程度の自治をもたせながら属州(Provincia)として管理したそうです。おそらくその名残りだと思いますが、イタリア語のプロヴィンチアには「田舎」といった意味も含まれるそうです。

Jリーグの中でも地域密着クラブとして評価を頂いているヴァンフォーレ甲府は、大都市のチームとは異なり、限られた予算と少数精鋭のスタッフでJリーグを戦ってきました。

結果だけを見れば、ビッグクラブのような煌びやかな活躍はないかもしれません。

また、カテゴリーや順位、勝敗を見れば浮き沈みがあり、常に勝てるわけではありませんが、地元山梨のスポンサーやサポーターの皆様と各市町村が一体となり、全力で戦いに挑んでいます。

また、地方の小さなクラブには予算的にも人員的にも制約があります。しかし、ビッグクラブに果敢に挑むことで、勝敗を超越した「挑戦する勇気」を山梨県内に広めることができればと考えています。つまり、プロヴィンチアの挑戦とはヴァンフォーレが大切にする「チャレンジ精神」なのです。

 ヴァンフォーレと山梨大学医学部との関わりは、山梨大学医学部の敷地内にTOPチームの活動拠点となるグラウンドを整備させて頂いたことからです。勿論、同施設整備の目的は、学生の皆さんに対する教育や研究、職員の皆さんに対する福利厚生、また患者さんにとっての精神的効果、更には地域に対する健康増進等に寄与することができればとの考え方に基づいた、地方プロサッカークラブと地方大学との「産学官の連携事業」であり、この取り組みが実現できたのも相互間における「地域を想う心」「地域愛」が結実した成果であると感謝しております。

 

 山梨大学医学部は、かつては山梨医科大学として、地方の小規模大学として、その歩みを始めました。大都市の大規模大学や旧帝国大学医学部とは異なり、非常に限られた予算の中での運営でした。しかし、その様な状況下でも教育・研究面においては、数多くの優秀な卒業生を輩出し、また多大な研究業績を積み上げ、その中にはキラリと輝く個性的な研究実績も多く、医学部生のレベルは年々向上、現在医学部入試における偏差値は、全国第6位となり、名実ともに高く評価されています。(東大・京大・阪大・慶応・東京医歯の次=医学部受験マニュアル調べ)

 しかし、地方大学である山梨大学医学部を取り巻く現状は厳しく、特に、運営費交付金の削減による医学研究の停滞・後退は今後、山梨県民の健康に直結する大きな不安要素であり、現状を克服するためには、医学部に安定した財政基盤を構築することが必要だとの認識は正鵠を得たものと思います。

 

この現状は、ヴァンフォーレが直面している課題と共通している部分が多くありますが、我々は、国内外の他クラブとの間で競争が激化するJリーグの中で、地域の皆様に育んで頂いたクラブは、たとえ小さなクラブであっても「山梨を愛する一人ひとりのサポート」があれば大きな力を発揮することができる」ということをここ十数年来体験することができました。

山梨の医療を守るために「プロヴィンチアとして世界に挑戦している山梨の誇る山梨大学医学部」を私たちの手でサポートしましょう!

 

 

代表取締役社長 佐久間 悟 

 

 

 

 

データ提供:ヴァンフォーレ甲府

 

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