山梨大学医学域へのご支援・ご寄附について

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「薬アレルギーによる死亡をゼロにする!」に関わる寄附募集を開始いたしました。

2019/9/17(火)

「薬アレルギーによる死亡をゼロにする!」に関わる寄附募集を開始いたしました。

 日々多くの薬が患者さんに使われます。薬にはさまざまな副作用がありますが、どの薬剤にも共通して、薬アレルギーを起こす場合があります。薬アレルギーは一過性、軽症で済むものもありますが、稀にスティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症と呼ばれる重篤な薬アレルギーを発症することがあり、この場合、失明や死亡に至る危険があります。

 本来、治療のための薬で命を落とすことはあってはなりません。しかし、この重篤な薬アレルギーを進行する前に診断し、確実に死を防ぐのは難しいのが現状です。

 私たちは、重篤な薬アレルギーを早期に診断する検査法と、より良い治療法を開発し、重篤な薬アレルギーによる後遺症や死亡をなくすことを目指しています。

 

研究に寄附をする

 

 

多くの方が毎日のように薬を飲んでいます。病院では日々たくさんの薬が処方され、入院すれば多くの患者さんは点滴治療を受けます。これら薬の説明文書をよく読むと、ほとんどの薬にスティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症と呼ばれる薬アレルギーの病名が書かれています。

 

この病気は全身の皮膚が剥け、眼・口など粘膜が溶けることで、失明などの後遺症や亡くなってしまう可能性もある非常に恐い病気なのです。山梨県内でも毎年数名ほどしか発症しない稀な病気ですが、どんな薬でも(市販の風邪薬でも)、誰でもこの重篤な薬アレルギーを突然発症する危険性があります。

さらにこの重篤な薬アレルギーの初期症状は、一見軽症の薬アレルギーと見分けがつき難く、重症症状が現れてから診断されることが少なくありません。重篤な薬アレルギーの治療法が少ないことに加え、“初期症状で見分けがつかない”ことがこの病気の恐さです。

ですから、初期症状の時点で重篤な薬アレルギーを診断できるようにすること、そしてより良い治療法を見つけることが、今の医療で求められています。

 

なぜ軽症の薬アレルギーですむ人と重篤な薬アレルギーを発症する人がいるのか、その違いはよく分かっていませんでした。山梨大学皮膚科ではこれまでに、重篤な薬アレルギーにかかった患者さまのご協力を得て、血液などを頂いて解析を行ってきました。すると、薬アレルギーを持った患者さんのうち、重篤な薬アレルギーの患者さんでは好中球と呼ばれる血球が異常に変化していることが判明しました。

 

 そこで、この好中球を異常にする物質や、異常な好中球を調べることで、重篤な薬アレルギーを早期に発見することができ、病気が進行する手前の段階で診断ができると考えて研究を進めています。また、異常な好中球を抑えることで、新しい治療法が開発できると考えています。

 

 【代表研究者】

    皮膚科学講座

  助教  木下 真直

 

  詳しくは皮膚科学講座のホームページをご覧ください。

  皮膚科学講座のホームページ

 

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皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。

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